昔から卵は人間にとって身近な食糧でした。
最近は更に見直され、【完全栄養食品】とも言われるようになりましたが、いったいなぜでしょう。
こちらのページでは、なぜゆで卵が【完全栄養食品】言われるようになったのか、ゆで卵を食べることによりどのような効果が生まれるのかを調べ、皆さんにご紹介していきたいと思います。
ゆで卵の栄養素
まずMLサイズのゆで卵一つにどれだけの栄養素があるのか確認してみましょう。
主な栄養素
エネルギー:約80kcal
タンパク質:6.5g
脂質:5.4g
カルシウム:28mg
マグネシウム:6mg
リン:97mg
鉄:1mg
亜鉛:0.7mg
ビタミンA:80μg
ビタミンB₂:0.22mg
ビタミンB₆:0.05mg
ビタミンB₁₂:0.5μg
ビタミンD:2μg
ビタミンE:1mg
葉酸:23μg
上記のようにかなりの栄養素を含む食品です。
ビタミンCと食物繊維以外はバランスよく含まれているので完全栄養食品と言われているのです。
更に卵には、メチオニンという抗酸化作用をもつ必須アミノ酸が含まれており、生活習慣病の予防や老化防止にも役立ちます。
推奨個数は一日2個
以前は、コレステロール値が高いため卵の食べ過ぎに注意と言われていましたが、2015年以降に個数制限は解除され3個以上食べている方でもそれ以下の方と比較して疾患を抱える方は増えていないことが分かっています。
むしろ、コレステロールが不足すると免疫力などの低下により体に悪影響があるため、最低でも一日2個は食べた方が体にとってもいいとも言われ始めているのです。
一日に2個のゆで卵を摂取することで、一日の必要摂取タンパク質量の約1/3を摂取することが出来ます。
卵の火の通し加減の影響
火の通し加減によっても摂取できる栄養素なども変わってきます。
生食
ビタミンB群は加熱されると減少してしまうため、生食の方が効率よく摂取することが出来ます。
しかし、実際は殆ど変わらないという研究結果も出ているようです。
生食の注意点としては、サルモネラ菌です。
海外での生食はご法度です。
半熟卵(温泉卵)
半熟や温泉卵の状態では体内吸収率が大幅に上がり、95~97%と言われています。
胃にも負担をかけないのでおすすめの摂取方法です。
完全茹で上がり
ビタミンB群は加熱に弱いため若干量ではありますが減少してしまいます。
しかし、実際は殆ど変わらないという研究結果も出ているようです。
加熱した場合、保存期間は最長で3日と短くなるので作り置きされる際には殻に日付を書いておくことをお勧めします。
ダイエットへの活用
朝食を抜いている方も多いと思いますが、朝食を摂取する方が日中のパフォーマンスが向上し代謝も上がります。
しっかりめに茹でた場合、食べた感もあり腹持ち度もUPしますので過食や間食を防ぐことができます。
ゆで卵には、【バリン、ロイシン、イソロイシン】という必須アミノ酸が含まれており、これらのアミノ酸は運動時に脂肪燃焼を助ける働きがあります。
運動と併用することにより効果は倍増します。
夕食も、炭水化物をゆで卵に置き換えるだけで糖質をグッと抑えることが出来ます。
保存期間
通常、生卵は冷蔵保存で2~3週間と言われていますが、ゆで卵にすることにより保存期間は短くなるので注意が必要です。
生卵の状態のときには、卵白にはリゾチウムという防腐作用高価のある成分が働いているため、細菌から身を守ってくれているのですが、火を通してしまうことにより防腐効果が薄れ傷みやすくなってしまうのです。
ゆで卵は冷蔵保存で2~3日、殻をむいた状態では1日程度と言われ、常温での保存はお勧めしません。
特に夏場は傷みが早いので、直前に調理し食すことをお勧めします。
生卵とゆで卵の見分け方
あくまでトリビア的な項目になりますが、ゆで卵と生卵が混ざってしまうこともあると思いますので、見分け方を2つご紹介!
回転させる
回転させると明らかに回り方が違います。
ゆで卵は中で固まっているのでクルクルとコマのように回ります。
一方、生卵は中で遠心力により重心がずれ、すぐに回転が止まってしまいます。
強い光で透かしてみる
ゆで卵はタンパク質が固まり光を通しにくくなっていますが、生卵は卵白が透明なため薄っすら光を通します。
暗い室内で行うとわかりやすいので、ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
卵と一言で言っても奥が深く、食べ方によってもいろいろな効果をもたらしてくれる食品ですね。
最近は糖質制限が主流でカロリーよりGI値で食品を選ぶ時代なので、皆さんもゆで卵をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
今日からゆで卵を朝と夕1個ずつ取り入れてみませんか?(^-^)
もちろん食べすぎにはご注意を!