最近、完全栄養食の【鶏卵】が注目を浴びていますが、実は日本の鶏卵に関して危険性を唱える人も増えています。
日本人は一人当たり1日一個、年間300個以上もの鶏卵を食べているという国際鶏卵協議会の調査結果も出ているので、無視できない状況となっています。
こちらのページでは、安全を確かめるべく日本の鶏卵事情についてまとめていきたいと思います。
海外と日本の養鶏場の違い
ケージ飼いと平飼い
日本の鶏卵の9割以上はケージで育てているのですが、中にはストレスでお互いの羽をむしり取ったり、病気を抱えている鶏もいます。(まるで社畜のサラリーマンのように…。)
通常、鶏は10年程度は生きる生き物なのですが、日本の養鶏は生まれてからゲージの中で1~2年間程度卵を産み続け、期間が来たら捨てられるか食肉用として出荷されます。
しかも、値段は日本と比較してもそこまでかわらないのです。
不健康な卵
鶏が不健康なら産まれてくる卵も不健康になりやすいのも必然です。
ケージ以外にも不健康になる原因があるのでしょうか?
与える餌やワクチンの危険性
養鶏場のエサは、決まってアメリカなど海外から輸入した穀物を使用しコストを下げています。
海外から安く輸入された餌は、遺伝子組み換えの穀物やカビが生えないように、農薬をかけられた状態のものが多いということもわかっています。
さらに、鶏が病気にならないように抗生物質やワクチンを打っているために、卵に不純物が混入する危険性を伴っており、抗生物質は悪い菌を殺してくれますが、腸内に住むいい菌まで殺してしまうことになり、より健康を害した鶏が増えるのです。
鶏に抗生物質やワクチンを投与するということは、卵にも抗生物質やワクチンが含まれる可能性が高まるので、人間の体内にも入ってくるリスクも高まり、アレルギー反応として人間に跳ね返ってくることになるのです。
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ライトを使い無理に生産性を上げる
日本の採卵鶏農場は窓がありません。
理由は卵をより効率よく産ませるためです。
15時間ライトを点灯させ、9時間消灯することで最も効率よく卵を産むことが分かっていて、それをコントロールするためです。
生産性は上がりますが、ケージの中で閉じ込められストレスを溜めていて、さらに日光に当たることも許されていないので、不健康な鶏が産む卵は殻が薄いものが多いのです。
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ストレスによりサルモネラ菌が増殖
サルモネラ菌とは、鶏・豚・牛などの消化管で常在菌として存在しており、人間が感染すると嘔吐・腹痛・下痢・発熱などの症状に見舞われる病原菌です。
通常、熱処理をおこなうことにより大部分の感染は防ぐことが出来るのですが、やはり夏場になると感染者は増えます。
ケージ飼いの場合、平飼いと比較するとサルモネラ菌の割合が倍近く高くなっていることも研究によってわかっています。
サルモネラ菌が増えることで、卵の内部にサルモネラ菌が侵入してしまい、生食で感染という恐ろしい結果を招きかねません。
健康な卵とは
では逆に人間にとっても鶏にとっても健康な卵とはどのようなものでしょう?
今回一番お話ししたい項目です(^-^)
平飼い
平飼い(ひらがい)とは、仕切りなどない小屋に放し飼いにし、自由に動き回れる環境の中での養鶏法です。
窓もあるので、日光浴をしたり毛繕いをし自らを清潔に保ち、本来の習性通りに生き生きした生活を過ごすことにより、より健康な卵を産んでくれる養鶏法なのです。
産卵の際にも自ら産卵箱に入り、ストレスなく安心して産卵することができます。
これが平飼いのより安全で健康な卵なのです。
ちなみに現在、日本の卵1個あたりの値段は10円前後ですが、平飼いの場合30~40円といわれています。
ストレスフリーでサルモネラ菌減少
サルモネラ菌と鶏のストレスには関係があるといわれており、ストレスフリーになることにより免疫力が高まることもわかっている。
平飼いの場合、日なたぼっこや砂浴びをおこないます。
日なたぼっこは健康維持には重要で、免疫力アップに繋がります。
砂浴びは、地面に体を擦り付けたり砂を浴びせかけたりする行為ですが、この行為によりダニや寄生虫を排除し、体を清潔に保つのです。
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動物の愛護や権利を保護する活動
矢ガモや紐などでキツく絞められた猫、狭い場所に閉じ込められた犬など、動物の虐待事件はニュースで取り上げられたりすることがあります。
このような、言葉で訴えることが出来ない動物の虐待を防ぎ、動物の権利を守るべく活動している団体があります。
一例として『認定NPO法人アニマルライツセンター』を挙げますが、アニマルライツセンターは家畜やラットなど実験用の動物の権利を守るために活動をしている団体です。
以下引用
アニマルライツセンターは、人間の娯楽のための動物の利用や、動物実験、工場畜産など、動物の権利が侵害されている問題に対して、動物がみだりに傷つけられたり、殺されたりせず、自然に近い形で生きていけることを目的とし、以下の活動に取り組んでいます。
・動物実験の廃止。
・工場畜産の廃止あるいは大幅な縮小。
・野生動物の商業的利用の全廃への取り組み。
・保護動物たちの悲惨な現実を明らかにし、改善したりなくしていくこと。
アニマルライツセンターのホームページは衝撃的な内容を含むものもあるので、閲覧される場合ご注意ください。
しかし、現実に行われていることなのでぜひご覧いただきたく思います。
先進国として、現代の光と影を改めて学び考え、改善していかなければならないと感じます。
まとめ
最近は鶏卵の需要も高まっている反面、裏では生産を重視し動物愛護や動物の権限を無視しており、倫理的に考え直さなければならないのが現状です。
ぜひ『アニマルライツセンター』のホームページをご覧いただき、一度立ち止まって食について考えていただければと思います。
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